緩和ケア病棟 よくある質問
通院と入院について
- 緩和ケアでは何ができますか。
- 緩和ケア病棟では、血圧や酸素飽和度は測りますが、心電図のモニターがありません。ですので、胸にいろいろなコードがついたりせず、今いる病棟と違って静かなことに驚かれると思います。まずはそれまでがん治療に頑張ってきた体を休めて、穏やかな日常を取り戻しましょう。そのために、痛い、しびれる、息が苦しい、食事が食べられない、吐き気がする、眠れない、これからどうなるのだろう、お金のこと、残される家族のこと、なんでこんなことになったのか、これからどこでどうやって過ごしていこうか、何でも相談してください。すこしでも苦しみや悩みが和らぐよう、医師、看護師、薬剤師、心理士、栄養士などみんなであなたと一緒に考えていきます。
- どのような病気がかかることができますか。
- がんの患者さんを主に診察しています。がんの部位はどこでも対応します。血液がんも診察しています。
- がんの治療はしてもらえますか。
- がん自体への治療は行いませんが、他の方法でいろいろな苦痛に対応しています。
- いつから診察してもらえますか。
- がんの治療が終わったときだけではなく、がんの治療中でも、時期を問わず苦痛があるときに診察できます。緩和ケア内科では、がんの治療は行いませんが、現在がんの治療をしている病院や診療科と一緒に受診していただけます。
- 受診するにはどうしたらいいですか。
- まずは、現在の治療を行っている主治医、その病院の連携室やがん相談支援センター、緩和ケアチームとご相談ください。そこから、当院の連携室に紹介いただければ、外来日を予約します。
- まだ家で暮らしたい。外来通院はできますか
- まだ緩和ケア病棟への入院を決めていない場合でも外来通院していただけます。現在の病院に通いながら、当院へ通院していただくことも可能です。
- すぐ入院できますか
- 入院する前に、本人及びご家族に来ていただいて、緩和ケア病棟へ入院するための入院予約外来の受診が必要です。そこでは、緩和ケア病棟を見ていただき、緩和ケア病棟で行っていることについて説明します。そのうえで入院をご希望されるようでしたら、予約いたします。予約をしてから、1週間以内に入院できる場合が多いです。
- 緊急での入院はできますか。
- 入院相談外来を済ませており、当院の外来通院中であれば、可能です。緩和ケア病棟が満床の場合は、一時的に一般病棟へ入院していただくことはあります。
- 緩和ケア病棟の見学はできますか。
- 現在、新型コロナ流行中のため、行っていません。
- 県外で入院しています。転院できますか
- 可能です。
- 退院はできますか
- 症状が落ち着いて、退院される方もいらっしゃいます。退院後は、当院の外来に通院することも可能ですし、訪問診療や訪問看護と連携もしています。
- 入院期間は決まっていますか
- 2か月をめどに、症状が落ち着いている場合は、転院や自宅退院を相談します。症状が続いていると判断された場合は、そのまま入院継続をお勧めします。
- 短期間の入院はできますか
- 自宅療養で家族が疲弊している、苦痛症状を緩和するために何らかの医療が必要な場合など、期間を限って入院していただくことは可能です。ご相談ください。
- 再入院はできますか
- 緩和ケア病棟から退院し、再入院が必要になったときには、必ず対応します。
- 病名や余命は知っておかないといけませんか。
- 病名については、病状を含めご理解いただいていたほうが、残された時間をより良く過ごせますので、知っていただくことを原則としています。余命については、確実な余命を知ることは難しく、良い時間を過ごせるのであれば、必ずしも知っておく必要はないと思われます。ただ、本人から知りたいと言われた場合、伝えることが本人の利益になると思われる場合は、相談させてください。伝える場合でも、最善の注意を払い、そのあとの本人の精神面のサポートもしっかり行っていきます。
入院中の生活について
- 外出、外泊はできますか
- 可能ですが、外泊は一泊までにしています。また、新型コロナの影響がありますので、現時点では、行き先は自宅(自宅が利用できない場合は、その替わりになる場所)に限定しています。
- 面会はできますか
- 現在は、新型コロナの影響もあり、患者さんへの感染予防のため、県内在住で、県外者と接触していない、実父母、実兄弟、子(それ以外の方については、状況により相談します)のみ、原則15分以内、一度に2,3人までに制限しています。残った時間が数日の場合や、どうしても必要な面会者(特に本人が希望する場合)については、この限りではありません。県外者については、上記の近親者のみ、一定の県内待期期間後に可能としています。いずれも、今後の新型コロナの流行により変化しますので、外来受診時にお尋ねください。
- 夜間の付き添いはできますか
- 完全看護であり、付き添いは必要ありません。ただし、本人の状況で、県内在住で、県外者と接触していない、実父母、実兄弟、子(それ以外の方については、状況により相談します)に限り付き添っていただくことは可能です。同じ病室内や家族控え室に泊まることができます。
- ペットに会えますか
- 予防接種など、決められた手順を満たしている小型のペットであれば、面会は可能です。
- 冷蔵庫はありますか
- 有料個室には各部屋に、無料個室では病棟内に共同の冷蔵庫があります。
- インターネットはつなげますか
- 有料にて接続可能です。パソコンなどの端末はご自身でご用意ください。
- 売店はありますか
- 病院内のコンビニエンスストアやレストランを利用していただけます(24時間営業ではありません)。
- 洗濯はできますか
- 有料のコイン式ラインドリーと、委託により利用できます。
- 好きなものが食べられますか
- 特に食事があまり食べられないときなど、栄養士と相談して、食べられそうな食事のリクエストに答えることや、補助栄養食品の利用もしています。食品によりますが、持ち込みも可能です。有料個室には簡単な調理器具もあります(IHコンロなので対応する調理器具の持ち込みが必要です)。飲酒も少量なら可能です。
- サプリや代替食品(がんに効くと言われている食品)は持ち込んでもよいですか。
- 内服している薬剤と合わない場合もありますので、相談してください。成分を確認しますので、問題なければ持ち込んでいただいても結構です。
- 喫煙は可能ですか。
- 病院敷地内での喫煙はできません。
- 生命保険の記入はしてもらえますか
- いつでもお受けできます。書類を受け取って、お渡しまでに、1週間ほどかかります。
検査と治療について
- 検査はできますか。
- 苦痛緩和に必要な検査は行いますが、定期的な検査はしていません。血液検査以外にも、胃カメラ、心電図、レントゲン検査、超音波検査、CT検査、MRI検査など、苦痛緩和のために必要な検査を行っています。病状により、アルメイダ病院の専門の医師(眼科、耳鼻科は院外になります)や看護師による診察も行っています。
- 検査はしたくないです
- 検査を行う前には必ず説明し、ご本人の思いを優先します。
- 痛みは取ってもらえますか
- モルヒネなどの医療用麻薬、そのほか必要な薬剤はすべて病院内にそろっています。薬剤以外にも、病院内で放射線治療、神経ブロックなどが可能ですので、それぞれの専門科と相談し、いろいろな方法で痛みを和らげます。
- こころの悩みは聞いてもらえますか
- なんでも話をしてください。また、院内に精神科医師、臨床心理士もいますので、専門的な診察も可能です。
- 薬が多くて大変です
- 薬剤師がいますので、薬の内容や、急にやめては困る薬、今の状態では不要な薬、飲むときの工夫など、薬について相談できます。
- 歩けるようになりたいのでリハビリはできますか
- 体力に応じたリハビリを行います。病院内にはリハビリ施設もありますが、体力が落ちていることが多いので、まずは緩和ケア病棟内でできるようなリハビリから始めてみましょう。
- 食事が食べられないので点滴はしてもらえますか
- 点滴することはできますが、病状により、点滴が逆に負担になることもありますので、その時の病状で相談します。点滴が必要な場合も、何度も針を刺さなくてよいように、PICC(末梢挿入式中心静脈カテーテル:細い管を腕の血管内に留置する)を留置することや、点滴以外にも、食事が食べられない原因により、外科や消化器内科などと連携して食べられるような治療を行うことも相談しています。
- 熱が出ました。抗生剤は使えますか
- 抗生剤投与を行うことで苦痛が緩和できる場合は行います。
- 輸血はできますか
- 赤血球輸血を行うことで苦痛が緩和できる場合は行います。定期的な検査を行って、症状でなく数値を維持するための輸血は行いません。また、血小板輸血は数日しか効果を維持できないことから行っていません。もし、出血した場合は、他の方法で対応します。
- 胸水や腹水は抜いてもらえますか
- 苦痛緩和が期待できる場合は、胸水、腹水を抜いています。CART(腹水濾過濃縮再静注法)は行っていません。
- 酸素はしてもらえますか
- 苦痛緩和が期待できる場合は、酸素投与を行っています。ただし、人工呼吸器の装着はしていません。睡眠時無呼吸症候群でCPAPをご利用されている場合は、持参していただければ使用できます。
- 透析はできますか。
- 人工透析は行っていません。
- 安楽死はできますか
- 安楽死は行っていません。緩和ケア病棟では、多くのスタッフが、いろいろな悩みを抱えているあなたのまわりに集まり、支え、安楽のある生を過ごせるよう、一緒に考え歩いていきます。
電車
JR敷戸駅より 徒歩15分 JR大分駅より タクシー20分
バス
宮崎バス停より 徒歩3分
自動車
高速道路より→光吉ICをおりて車で10分
大分中心街から→JR大分駅より10号線を走り、車で20分